平韓屋村とはソウル市北部に位置する恩平(ウンピョン)区にある韓屋村(ハノクマウル)です。韓屋(ハノク)とは朝鮮半島の伝統的な建築様式に基づいて作られた家屋のことで、瓦葺き屋根が特徴的です。韓屋村は朝鮮王朝時代にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができるスポットです。
ソウルで韓屋村といえば北村韓屋村(プッチョンハンクマウル)が有名ですが、朝鮮王朝時代からの街並みが残る北村韓屋村と違って、恩平韓屋村は現代の再開発によって2014年に誕生した韓屋スタイルの高級住宅街です。村の面積65,500㎡に約50戸の韓屋住宅が立ち並んでいて、ソウル周辺では最も大きな韓屋村となっています。恩平韓屋村はソウル市内で最も高い山「北漢山(プッカンサン)」(標高836m)の西側に位置していて、自然と調和した韓屋の街並みが一番の魅力です。北村韓屋村には「北村八景」と呼ばれる絶景スポットがあるのですが、恩平韓屋村にもそれに対抗した「恩平八景」があります。
恩平韓屋村の観光は半日もあれば十分でしょう。村内は歩いて移動することができます。週末になると韓屋を眺めることができるカフェを目当てに訪れる観光客でにぎわっていて、近年は外国人観光客もたくさん訪れるようになりました。恩平韓屋村には韓屋ステイなど、韓国文化を体験できる施設も多くあります。
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恩平韓屋村への行き方
最寄り駅のソウル地下鉄3号線ヨンシンネ駅(연신내역)から「津寛公営車庫地(チングァンコンヨンチャゴチ/진관공영차고지)」方面に向かう701番もしくは7211番バスに乗車して「ハナ高校・三千寺・津寛寺入口(ハナゴ・サムチョンサ・チングァンサイック/하나고.삼천사.진관사입구)」バス停で下車します。バス停からは徒歩1分です。バスの乗車時間は20分ほどです。ヨンシンネ駅まではソウルの中心部に近い景福宮(キョンボックン)駅からだと所要時間20分です。
恩平韓屋村から帰る際は「鍾路2街(チョンノイガ/종로2가)」方面に向かう701番もしくは「新設洞(シンソルトン)駅(신설동역)」方面に向かう7211番のバスに乗車します。
恩平韓屋村はオプショナルツアーもあるので、自力で行くのが不安な人はツアーの利用をお勧めします。恩平韓屋村のお薦めスポットもいくつか紹介します。
おすすめの恩平韓屋村スポット一覧
1人1ジャン(イリンイルジャン)/1人1サン(イリンイルサン)
恩平韓屋村で一番人気のデザートカフェ&ブランチレストランです。建物は6階建てで、1階と2階がカフェ(1人1ジャン)、4階と5階がレストラン(1人1サン)となっています(3階は家具販売店、6階は屋上庭園)。建物自体は韓屋ではありませんが、内装が韓屋風になっています。韓屋村を上から眺めることができるのが人気の理由です。
カフェ(1人1ジャン)のシグネチャーメニューは近年韓国で流行している「アインシュペナー」(アイスのみ)というコーヒーの上に生クリームがたっぷりと乗ったオーストリア発祥のコーヒーに、練乳コールドブリューラテにココナッツクリームを加えた「ブラウンフラット」(ホットのみ)、アーモンドがたっぷりと乗った「アーモンドクリームラテ」(アイスのみ)の3つです。アインシュペナーにはヒマラヤ岩塩が使用されています。デザートメニューには韓国伝統のあんこ餅「アングムチョルピョン」、バナナ味の餅「バナナトック」、韓国の三色団子「サムセクキョンダン」、クロワッサンとマフィンが合わさった韓国発祥のデザート「クロフィン」などが販売されています。
レストラン(1人1サン)ではパスタやステーキなどのイタリアン料理とデザートを味わうことができます。レストランのドリンクはすべてデザートとセットになっていて、注文は4階と5階のどちらでも可能です。ドリンクとデザートメニューはカフェとほとんど同じで、一部レストランにしかないものもあります。カフェ(2階)とレストランのどちらからも韓屋村の景色を楽しむことができますが、レストランのほうが眺望抜群なので食事時には混雑します。
営業時間はカフェが10時から20時30分までで、レストランが11時から19時30分までです。月曜日が定休日となっているので、恩平韓屋村を訪れる際には注意しましょう。他の飲食店は旧正月などの特別な日を除いて年中無休のところがほとんどです。カフェもレストランもメニューの英語表記はありますが、日本語表記はありません。
1人1ジャン/1人1サンは「ハナ高校・三千寺・津寛寺入口」バス停から徒歩2分の場所にあります。店の様子やメニューは公式インスタグラムに載っているので、参考にするといいでしょう。1人1ジャン/1人1サンの公式インスタグラムはこちら。
恩平歴史韓屋博物館
恩平歴史韓屋博物館は韓国で唯一の韓屋専門博物館です。恩平地域の歴史や韓屋の歴史を学ぶことができるので、韓国の文化や歴史に興味がある人にはお薦めです。屋上の展望台からは韓屋村の街並みがよく見えます。
営業時間は9時から18時(入場は17時)までで、月曜日が定休日となっています。入場料として1000ウォンが発生します。館内の説明文は韓国語と英語表記のみです。
恩平歴史韓屋博物館は「ハナ高校・三千寺・津寛寺入口」バス停から徒歩3分の場所にあります。
津寛寺(チングァンサ)
津寛寺は高麗王朝時代に創建された古刹で、「ソウル4大名刹」の1つに数えられています。境内は美しい自然に囲まれていて、季節ごとの景色を楽しむことができます。また、境内にはひと休みすることができる伝統茶カフェもあります。
拝観料はなく誰でも自由に見学することができます。外国人向けのテンプルステイもおこなっていて、精進料理が評判です。
津寛寺は恩平韓屋村の中心部から徒歩15分ほどの場所にあります。恩平韓屋村からは上り坂になるので、行く時はちょっと大変です。境内の様子は公式インスタグラムに載っています。津寛寺の公式インスタグラムはこちら。
津寛寺の奥は北漢山(プッカンサン)のトレッキングコースへと続いています。恩平韓屋村とは別に北漢山のトレッキングツアーもあるので、興味のある人は参加してみてください。