「マッチプ」とは、韓国語で「おいしい店」のことです。
韓国でよく食べられる朝食メニューの中でも特に、前日に酒を飲みすぎてしまった時にお薦めなのが、「ヘジャンクク」という酔い覚ましスープです。
一概にヘジャンククといっても店や地方ごとに使用する材料が異なるため、様々な種類があります。
そのうち、牛骨ベースのスープに味噌を加えて、牛の血を固めた「ソンジ」や牛の内臓、豆もやし・白菜・ネギなどを入れたものが一般的なヘジャンククです。ソンジには鉄分がたっぷりと含まれているので、疲労回復にも効果があります。
また、干したスケトウダラが入った「プゴクク」というスープもヘジャンククの１種です。タラの他に、ネギ・豆腐・溶き卵が入った醤油ベースのプゴククは、シンプルながらも栄養価の高いスープです。
もうひとつの代表的な朝食メニューが、「チュク」という韓国式のおかゆです。韓国のおかゆはカボチャやアワビなど種類がとても豊富で、おかゆチェーン店もあるほどです。
ヘジャンククやおかゆの専門店は朝早くから営業しているので、朝食にはピッタリです。今回は、「ヘジャンクク」「プゴクク」「チュク」の専門店を１つずつ紹介します。
エスコートアガシで指名した女の子とのデートでも使えるお店になりますので参考にしてみてくださいね。
ソウルのおすすめの朝食一覧
清進屋（チョンジノク）
おすすめポイント：ヘジャンククの元祖店
1937年に創業したヘジャンククの老舗です。途中、店舗の移転を経て、現在は光化門（クァンファムン）広場から東に少し行った場所に店があります。店はリニューアルしたものの、店内には昔懐かしい雰囲気が残されています。24時間営業なので、好きな時間に食事ができます。韓国だけでなく日本のメディアでも紹介されたことのある有名店です。
この店のヘジャンククは１種類だけで、牛の内臓とソンジがたっぷりと入っています。そのため見た目はグロいですが、特有の臭みもなく、おいしく食べられます。味が物足りなければ、テーブルにある薬味と調味料を入れて自分好みに調節しましょう。付け合わせのキムチとカクテギも好評です。
最寄り駅： 地下鉄５号線 光化門駅２番出口から徒歩６分
武橋洞（ムギョドン）プゴククチプ
おすすめポイント：プゴククの１品だけで勝負する店
50年の伝統を受け継ぐプゴクク専門店です。明洞（ミョンドン）と光化門広場の間に店があります。すべてのメニューを含めてもプゴククの１種類しかないので、注文する必要がありません。席に座ってから１分も経たずに、店自慢のプゴククが運ばれてきます。だから、韓国語が話せなくても全く問題ありません。営業時間は７時から20時（土・日は16時）までで、朝早くから利用できます。
12時間かけて煮込んだプゴククはあっさりとした薄味なので、アミの塩辛をスープに入れて味を調節して食べます。日本人には意外と知られていませんが、この店の最大の魅力はプゴククを何杯でもおかわりできることです。韓国語を話せないと難しいですが、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
最寄り駅： 地下鉄２号線 乙支路入口（ウルチロイック）駅１-１番出口から徒歩７分
味加本（ミガボン）
おすすめポイント：韓国人以上に日本人に大人気
明洞にあるおかゆ専門店で、地元の韓国人以上に日本人観光客が朝早くから多く訪れる店です。参鶏湯（サムゲタン）も専門店に負けない味で、手作りの伝統茶も味わえます。
明洞エリアのほぼ中央にある建物の２階に店を構え、日本語の看板も出ているので、すぐに見つけられます。店内はカフェのようなおしゃれな空間になっています。店のオーナーがバスケットボールの元韓国代表選手ということで、健康へのこだわりが随所にあります。営業時間は８時から21時までなので、朝食にも夕食にも利用できます。
人気のおかゆメニューは、オーナーの故郷の済州島（チェジュド）産のアワビを使用した「チョンボクチュク」と、ブロッコリーとエビが入った「ブロッコリーセウジュク」です。この店のおかゆには、食品添加物が全く使われていません。付け合わせで出てくる最高級のイカを使用した塩辛は、土産として購入することもできます。
最寄り駅： 地下鉄４号線 明洞駅８番出口から徒歩７分
ソウルのおススメの朝食まとめ
「味加本」がある明洞は、おかゆの激戦区として知られています。他にも、韓国餃子の「マンドゥ」も味わえる「明洞栄養粥・栄養餃子（ミョンドンヨンヤンチュク・ヨンヤンギョジャ）」や、リピーター率が高い「多味粥（タミチュク）」、リーズナブルな価格が人気の「Congee House（コンジハウス）」など、個性豊かなおかゆ専門店が多くあります。
さらに、豊富なメニューを売りにしている「本粥（ポンジュク）」や「チュクイヤギ」といったおかゆチェーン店も明洞に店舗を構え、まさに激戦区となっています。
ここでは、数多くある店の中から、日本人が多く宿泊する明洞周辺の店を取り上げました。明洞エリアのホテルに泊まった際にはホテルの朝食ではなく、外で食べてみるのも悪くないですよ。
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