「マッチプ」とは、韓国語で「おいしい店」のことです。
チュクミとは日本語でイイダコのことで、一般的にはイイダコを甘辛いヤンニョムで炒めた「チュクミポックム」のことをチュクミと呼びます。チュクミは日本でまだ馴染みのない韓国料理ですが、日本でも数年前から人気になっています。
イイダコにはタウリンが豊富に含まれていて、疲労回復と糖尿病予防に効果があります。韓国でタコはイイダコの他に、テナガダコ（韓国語で「ナクチ」）もよく食べられています。日本でイイダコとテナガダコはあまり区別されていませんが、韓国では明確に区別されています。チュクミもナクチも韓国では激辛料理で、激辛好きの人には特にお薦めです。チュクミにはサムギョプサル（豚の三枚肉）やプルコギと一緒に炒めたものなど、メニューのバリエーションも多いです。
チュクミはそのまま食べてもいいですが、エゴマの葉で包んで食べるのもお薦めです。また、食事のシメには鉄板に残ったヤンニョムにご飯や韓国のりを加えて炒めた「ポックムパプ（炒めご飯）」を注文するのが定番です。
それでは、ソウルで人気のチュクミ専門店を４つ紹介します。日本を代表するコリアンタウン・新大久保にも店舗を持つ韓国の人気チュクミ専門チェーン店も含まれています。
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ソウルでチュクミがおススメの店一覧
ナ・ジョンスンハルメチュクミ
おすすめポイント：チュクミ通りで一番人気の店
一押しメニュー：チュクミ
ナ・ジョンスンハルメチュクミはソウル東部の「龍頭洞（ヨンドゥドン）チュクミ通り」にあるチュクミ専門店で、チュクミ通りで一番人気の店です。食事時には行列ができるほどで、ウェイティングの際には番号表を受け取りましょう。
店のメインメニューは「チュクミ」だけです。この店のチュクミはシンプルなチュクミポックムで、イイダコの他にシイタケが入っています。チュクミは鉄板の上で調理して食べるのですが、店のスタッフが炒めてくれるので心配いりません。チュクミはそのまま食べてもいいですが、エゴマの葉で包んで食べるのもお薦めです。エゴマの葉はおかわりすることができます。チュクミは１人分350gで、２人分から注文可能です。
食事のシメには、鉄板に残ったヤンニョムにご飯やのりを加えて炒めた「ポックムパプ（炒めご飯）」がお薦めです。
※ポックムパプは店によって味や具材が違います。
営業時間は11時30分から21時30分（14時30分から17時の間はブレイクタイム）までで、20時がラストオーダーとなっています。日曜日が定休日です。龍頭洞チュクミ通りの店は外国人観光客向けではないので、日本語表記はありません。メインメニューは１種類だけですが、言葉が不安な人は韓国語の分かる人と行くといいでしょう。
龍頭洞チュクミ通りではナ・ジョンスンハルメチュクミの他に、キノコ入りのチュクミポックムを出す「龍頭洞イモネチュクミ １号店」と、餅入りのチュクミポックムを出す「高興（コフン）チュクミ」も人気です。
公式サイト：https://clarkfebruary.tistory.com/71
最寄り駅：地下鉄１号線 祭基洞（チェギドン）駅６番出口から徒歩５分
もしくは地下鉄１・２号線 新設洞（シンソルトン）駅４番出口から徒歩９分
忠武路（チュンムロ）チュクミプルコギ
おすすめポイント：ミシュランガイドにも選ばれている老舗店
一押しメニュー：チュクミ［２人分］
忠武路チュクミプルコギは明洞（ミョンドン）の隣り町・忠武路にある老舗のチュクミ専門店です。「ミシュランガイド・ソウル」のビブグルマン部門で2022年版まで６年連続で選出されています。
※ビブグルマンとは、ミシュランガイドでの評価指標の１つで、安くてコストパフォーマンスのよいお薦めの店が選出されています。
忠武路チュクミプルコギでは40年以上の間、炭火網焼きスタイルを貫いています。店の代表的なメニューはやはり「チュクミ」です。この店のチュクミは店名からも分かるとおり、チュクミとプルコギが一緒になったチュクミプルコギです。チュクミは１人分から注文可能ですが、２人分で注文したほうがお得です。チュクミにタイラギ（平貝）が入った「モドゥム」というメニューもあります。
食事のシメには、「チュクミヤチェ（野菜）ポックムパプ」がお薦めです。ポックムパプは普通、食事で残ったヤンニョムに具材を加えて作るのですが、この店のポックムパプは厨房で新しく調理したものが出てきます。なので、イイダコも入っています。
営業時間は12時から22時（土曜日は21時30分）までです。日曜日が定休日となっています。ミシュランガイドに選出されている有名店ですが、残念ながら日本語表記はありません。
公式サイト：https://jjubulgogi.modoo.at/
最寄り駅：地下鉄３・４号線 忠武路駅５番出口から徒歩２分
ホンスチュクミ
おすすめポイント：他のチュクミ専門店より値段がちょっとお得
一押しメニュー：チュクミ
ホンスチュクミは韓国に21店舗を持つ人気のチュクミ専門チェーン店です。日本には2020年の３月に初上陸し、新大久保の他に大阪にも店舗があります。10月には新たに新宿歌舞伎町にもオープンしました。弘大（ホンデ）にある本店はテレビ番組のロケなどで芸能人が訪れることも多く、店内にはサインが飾られています。
ホンスチュクミの代表的なメニューは「チュクミ」です。この店のチュクミはイイダコの他に野菜と餅が入ったチュクミポックムです。メインメニューはチュクミの他にも、チュクミとサムギョプサルを一緒に炒めた「チュクミサムギョプサル」や、チュクミとエビ（韓国語で「セウ」）を一緒に炒めた「チュクミセウ」もあります。これらのメインメニューは１人分から注文可能で、チュクミの辛さは３種類の中から選ぶことができます。チュクミは鉄板の上で調理して食べますが、店のスタッフが炒めてくれるので心配いりません。エゴマの葉などのおかずはセルフバーになっていて、自由におかわりすることができます。おかずの中ではヌルンジというおこげスープも好評です。
食事のシメの「ポックムパプ」はメインメニューの中に含まれているので、別途注文する必要はありません（日本の店舗は別途注文が必要）。ポックムパプにはとびこがたくさん入っています。
弘大本店の営業時間は11時30分から23時（ラストオーダーは22時）までです。弘大のように日本人が訪れる店舗には日本語メニューがあるようです。
※ホンスチュクミの日本公式HPはこちら。
最寄り駅：［弘大本店］地下鉄２号線弘大入口（ホンデイック）駅７番出口から徒歩３分
※ホンスチュクミ［弘大本店］
チュクミドサ
おすすめポイント：若い女性にも大人気
一押しメニュー：テチャンチュクミ
チュクミドサは韓国に50店舗を持つ韓国NO1のチュクミ専門チェーン店です。日本には今年5月に初上陸したばかりで、新大久保に２店舗があります。ソウルにはカロスキルや建大（コンデ）、蚕室（チャムシル）などに店舗があります。
チュクミドサの人気メニューであり代名詞となっているのが、チュクミとテチャン（牛の大腸）を一緒に炒めた「テチャンチュクミ」です。その他にはチュクミとコプチャン（牛の小腸）、エビを一緒に炒めた「チュコプセ」というメニューも人気です。チュクミドサのメインメニューも１人分から注文可能で、チュクミの辛さは３種類の中から選ぶことができます。チュクミは店のスタッフが鉄板の上で調理してくれます。
サイドメニューには「ポパイユクチョン（ポパイ肉チヂミ）」「チーズポクタンケランチム（チーズ爆弾茶碗蒸し）」「チセボール（チーズボールとエビのから揚げ）」など、他の店にはない珍しいものもあります。これらのサイドメニューは日本の店舗でも食べることができます。食事のシメの「ナルチアル（とびこ）ポックムパプ」は別途注文が必要です。
ソウルの店舗で日本人が行きやすいのは、ソウルを代表するおしゃれストリートのカロスキルにある新沙（シンサ）カロスキル店でしょう。新沙カロスキル店の営業時間は11時から24時までです（金・土は朝方まで営業）。店に日本語表記はないので、韓国語が分かる人と一緒に行くといいでしょう。
※チュクミドサの日本公式インスタグラムはこちら。
最寄り駅：［新沙カロスキル店］地下鉄３号線 新沙駅８番出口から徒歩２分
※チュクミドサ［新沙カロスキル店］
