ソウルから日帰りで行くことができる観光スポットを紹介します。
今回紹介するのは、韓国の西側の海・黄海に浮かぶ江華島(カンファド)です。
歴史の授業で習う江華島事件で知られる島で、日本では「こうかとう」という呼び名のほうが馴染みがあるでしょう。
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江華島とは?
ソウルの北西約40kmに位置する江華島は韓国で4番目に大きい島です。島の面積は約300㎢で、ソウルがある韓国北部の島では一番大きいです。本土とは橋でつながっているので、車で訪れることができます。また、江華島は地理的に北朝鮮に近いため、島の北岸からは江華湾を挟んで北朝鮮の様子が見えます。ソウルから江華島までは2時間ほどで行くことができるので、日帰りでの観光が可能です。
江華島には世界文化遺産に登録されている「高敞(コチャン)、和順(ファスン)、江華(カンファ)の支石墓群」のうち、約120基の支石墓(韓国語では「コインドル」)があります。支石墓とは、紀元前1000~前100年にかけて巨石で造られた墓のことです。支石墓には足の長い石柱に石を載せテーブル状に石を組んだ形(北方式)と、短い石柱に石を載せて碁盤状に石を組んだ形(南方式)の2種類があって、江華島では北方式がほとんどです。朝鮮半島は支石墓が世界で最も多くある地域で、韓国には世界の支石墓の半数近くが集中しています。
また、江華島は中世の高麗王朝時代、当時の首都・開城(ケソン)がモンゴル軍の侵攻を受けたことにより、一時的に首都としての役割を果たしました。そのため、高麗宮址など高麗王朝時代の史跡も数多く残っています。江華島で最も高い摩尼山(マニサン)は朝鮮半島の建国神話に登場する山で、韓国有数のパワーポットとなっています。
江華島の名物といえばカニ料理で、上海ガニ料理専門店の「菊花湖水(クックァホス)」が特に有名です。江華島を訪れた際には是非、足を運んでみてください。
江華島への行き方
ソウル市内から江華島へは広域バスで行くことができます。ソウル地下鉄の新村(シンチョン)駅・弘大入口(ホンデイック)駅・合井(ハプチョン)駅近くのバス停から、3000番の赤いバス(もしくは3000A番の2階建てバス)に乗車して、終点の江華ターミナルで下車します。3000番のバスはソウル市内に複数路線あるので、乗車するバス停を間違えないようにしてください。
江華島は結構大きな島なので、江華ターミナルからの移動には郡内バスやタクシーの利用をお勧めします。ソウル発着の日帰りツアーもあるので、それを利用するのもいいでしょう。
江華島のおススメスポット
それでは、江華島の見どころを紹介します。
江華支石墓群
江華島には約120基の支石墓が点在していますが、その中で最も有名なのが「江華支石墓」です。江華支石墓遺跡にある江華支石墓は高さ2.6m、長さ7.1m、幅5.5m、重さ80tと、韓国でも随一の大きさを誇っています。江華支石墓遺跡は無料で見学することができます。江華島でどこか1か所だけ支石墓を見学するなら、この場所をお薦めします。
遺跡の隣りには、先史時代から近現代までの江華島の歴史を学ぶことができる歴史博物館もあります(日本語表記はありません)。こちらの施設への入場は有料です。
※江華支石墓遺跡の位置情報。
江華平和展望台
江華島の北端にある江華平和展望台は、北朝鮮を間近に見ることができる展望施設です。北朝鮮との軍事境界線に近い場所にある展望施設の中で、江華平和展望台は個人で行くことが許されている数少ない場所です。有料の望遠鏡を使用すれば、北朝鮮の住民の姿まで見ることができます。この施設には展望台の他に、展示室や土産店があります。展示室には北朝鮮に関する資料が展示されていて、日本語での案内サービスもあります。土産店では江華島の特産品だけでなく、北朝鮮の特産物も購入することができます。
※江華平和展望台の位置情報。
伝燈寺(チョンドゥンサ)
江華島南部にある山寺で、江華島で最も大きな寺院です。創建は高句麗時代の372年と伝えられていて、韓国で現存する最も古い寺院として知られています(現在の建物は17世紀の朝鮮王朝中期に再建されたものです)。伝燈寺の見どころは国宝に指定されている大雄宝殿(本殿)・薬師殿・梵鐘の3つで、大雄宝殿には他では見ることのできない珍しい彫刻もあります。四季折々の景色も楽しむことができるのも魅力の1つです。
※伝燈寺の位置情報。