ソウルから日帰りで行くことができる観光スポットを紹介します。今回紹介するのは、韓国と北朝鮮の軍事境界線沿いにある板門店(パンムンジョム)とDMZ(非武装地帯)です。
※韓国と北朝鮮は未だに休戦状態のため、国境線ではなく境界線という用語を使います。
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板門店とは?
ソウルの北西約50kmに位置する板門店は朝鮮戦争の休戦会談が開かれた場所で、休戦協定が締結された後に共同警備区域(JSA)として定められました。わずか800㎡ほどの狭い区域で、現在は南北分断を象徴する場所となっています。2018年に文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長による歴史的な南北首脳会談が開かれたのも、板門店にある韓国側の施設「平和の家」でした。
共同警備区域を題材にした韓国のフィクション映画「JSA」は日本でも公開されました。
DMZ (DeMilitarized Zone)とは、韓国と北朝鮮の間に引かれた東西約250kmの軍事境界線から南北それぞれ2kmに及ぶ非武装地帯のことです。一般人が自由に足を踏み入れることはできませんが、板門店周辺など、数か所で見学可能となっていて、間近で北朝鮮の風景を見ることができます。
1953年の朝鮮戦争休戦後からDMZへは人の出入りを制限しているため、生態系が破壊されることもなく手つかずの自然が残されています。その甲斐あって、現在は5000種類以上の動植物が生息していて、世界でも類を見ない自然の宝庫となっています。また、ツキノワグマやタンチョウなど、100を超える絶滅危惧種もいると見られています。DMZを巡っては、南北の統一が実現したとしても今のまま残すべきだという意見が多くあります。
板門店の観光の仕方
板門店は個人で自由に観光することはできません。韓国政府が認定するツアーでのみ観光可能となっているので、ソウルを発着とする外国人向けツアーを利用するようにしましょう。ツアーで見学可能な「軍事停戦委員会本会議場」は軍事境界線をまたいで立っているため、数歩ではありますが北朝鮮側に足を踏み入れることができます。
DMZも同様で、個人で自由に観光することはできません。北朝鮮から韓国へ侵攻するために掘ったとされる「第3トンネル」や、北朝鮮の風景を一望できる「都羅(トラ)展望台」といった板門店に近い場所はツアーでのみ見学可能なので、やはりソウル発着の外国人向けツアーへの参加をお勧めします。
板門店まではソウル市内からツアーバスに乗って1時間ほどで到着します。板門店とDMZは一緒になったツアーがほとんどで、ツアーの所要時間は6~7時間です。
見学ツアーに参加しなくても、軍事境界線に近い「臨津閣(イムジンガク)国民観光地」と「烏頭山(オドゥサン)統一展望台」は個人でも自由に行くことができます。特に、烏頭山統一展望台は北朝鮮と500mほどしか離れていない場所にあるため、人気の観光スポットとなっています。川越しに北朝鮮の風景を見ることができます。
臨津閣(イムジンガク)国民観光地
烏頭山(オドゥサン)統一展望台
ツアー参加時の注意点
韓国と北朝鮮が未だに休戦状態であることを忘れてはいけません。見学ツアーは南北間の政治状況によって開催中止や内容変更となることもあります。見学ツアーに参加する場合はガイドの指示に従い、絶対に勝手な行動を取らないでください。ラフすぎる服装での参加も控えましょう。それから、写真撮影が禁止されている場所もあるので注意しましょう。