「マッチプ」とは、韓国語で「おいしい店」のことです。
韓国には1990年代まで羊肉を食べる習慣が根付いていませんでしたが、中国東北部に住む朝鮮族や日本の食文化の影響で次第に広まっていきました。韓国で食べられている主な羊肉料理は、焼き鳥のような見た目の「ヤンコチ(羊肉の串焼き)」と、日本のジンギスカンに近い「ヤンカルビ(羊肉のカルビ)」です。ヤンカルビは、日本でいうラムチョップのことです。
中国発祥のヤンコチは中華料理店を中心に食べることができます。ソウル地下鉄2・7号線の建大入口(コンデイック)駅近くには、ヤンコチ専門店が密集する「ヤンコチ通り」があります。ヤンコチを出す店には大抵、青島(チンタオ)ビールが置いてあるのですが、ヤンコチを食べる時にこの青島ビールは欠かすことができせん。2015年にあるタレントがテレビ番組で言った「ヤンコチには青島(チンタオ)ビール」というフレーズが流行したことに伴って、ヤンコチだけでなく羊肉料理全般が注目されるようになり、その頃からちょっとした羊肉ブームが起きていてます。韓国で札幌式のジンギスカンを出す店も増えていて、ソウル市内でも羊肉料理を食べることができる店が大分多くなりました。韓国には「ラムジン」や「ジン1926」といった札幌式のジンギスカンチェーンもあります。ちなみに、韓国で食べられる羊肉の大半はオーストラリアなどの輸入品です。
羊肉は他の肉に比べて、栄養価が非常に高いです。たんぱく質とカルシウムがたくさん含まれていて、血圧やコレステロールを低下させる効果があります。さらに、ビタミンも豊富に含まれているので、疲労回復と美容効果も期待できます。それから、低カロリーで低脂肪なので、ダイエットにも適しています。
それでは、ヤンコチとヤンカルビ、それぞれの人気店を紹介します。どちらの店も外国人観光客向けの店ではなく日本語表記もないので、韓国語が分かる人と一緒に行くことをお勧めします。
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ソウルでおすすめの羊肉料理一覧
ラムランド
おすすめポイント:韓国式の羊肉料理を味わえる
一押しメニュー:三角(サムガク)カルビ
汝矣島(ヨイド)の対岸に位置する麻浦(マポ)にある羊肉料理の専門店です。羊肉料理ブームが来る前から地元では人気の店です。羊肉はオーストラリア産のラム肉を使用していて、やわらかな肉質に臭みがないのが特徴です。
人気メニューは、「三角カルビ」という骨付きのヤンカルビです。三角カルビを注文すると肉と一緒に、からしソース、コーンサラダ、玉ねぎ、ニンニク、トルティーヤなどが付いてきます。肉は店のスタッフが丁寧に焼いて、カットまでやってくれるので心配いりません。焼いた肉はからしソースをつけて、玉ねぎやニンニクと一緒にトルティーヤで包んで食べるのがヤンカルビの定番の食べ方です。三角カルビの他に、「スユク(ゆで肉)」や「チョンゴル(鍋料理)」といった、韓国ならではのメニューも味わうことができます。
営業時間は11時30分から22時までです。
最寄り駅: 地下鉄6号線 大興(テフン)駅3番出口から徒歩10分
地下鉄5号線 麻浦駅1番出口から徒歩12分
味親(ミチン)ヤンコチ
おすすめポイント:ヤンコチなど串焼き食べ放題の店
一押しメニュー:ムハンリピル(食べ放題)
建大入口(コンデイック)のヤンコチ通りにあるヤンコチ専門店です。韓国で最初にヤンコチの食べ放題を始めた店として知られていて、ヤンコチ通りの中でもとても人気です。ヤンコチ通りにある店(本店)の他に、大学路(テハンノ)と良才(ヤンジェ)にも店舗があります
韓国にあるヤンコチ専門店には、串をセットするだけで自動でくるくる回って焼いてくれる自動串焼き機が各テーブルに設置されているのですが、その機械が味親ヤンコチにもあります。注文して出てきた生の肉をセルフで焼いて食べます。
ヤンコチの専門店ではありますが、食べ放題メニューには羊肉の他に、牛肉、豚肉、エビなど、全部で8種類の串焼きがあります。食べ放題とはいえ、串焼きはどれも高品質です。串焼きのソースも複数種類あるので、飽きることなくたくさん食べることができるでしょう。
食べ放題の料金は1人14900ウォン(16時までのランチ時間帯は13900ウォン、週末は除外)で、2時間まで利用可能です。注文した分の串焼きを残すと罰金が発生してしまうので注意しましょう。日本語表記はありませんが、壁に番号が振られた串焼きの写真があるので、それを参考にして注文するといいでしょう。
営業時間は13時から25時までです。
最寄り駅:地下鉄2・7号線 建大入口駅2番出口から徒歩2分
※味親ヤンコチ[本店]