「マッチプ」とは、韓国語で「おいしい店」のことです。
ナクチポックムとはテナガダコ(韓国語で「ナクチ」)を野菜やニンニクと一緒に甘辛いヤンニョム(韓国たれ)で炒めた料理です。ナクチポックムにはソウル式と釜山(プサン)式があります。どちらも辛いのは同じですが、その見た目が全然違います。ソウル式はスープが入っていない炒め物料理で、釜山式はスープが入った鍋料理になっています。テナガダコの他にコプチャン(牛の小腸)とエビ(韓国語で「セウ」)が入った「ナッコプセ」という料理は釜山の名物料理の1つになっています。
タコにはタウリンが豊富に含まれていて、疲労回復や血行促進、糖尿病予防に効果があります。日本で一般的に食べられているタコはマダコやミズダコで、テナガダコは韓国料理店以外ではなかなか目にすることはないでしょう。テナガダコは他のタコに比べて水分が多く柔らかいのが特徴です。韓国でタコはテナガダコの他に、イイダコ(韓国語で「チュクミ」)もよく食べられていて、チュクミ(チュクミポックム)は日本でも数年前から人気になっています。日本でテナガダコとイイダコはあまり区別されていませんが、韓国では明確に区別されています。ナクチポックムもチュクミも韓国では激辛料理で、激辛好きの人には特にお薦めです。
※チュクミについてはチュクミ編①と②を参照してください。
ナクチポックムの人気店をソウル式と釜山式それぞれ紹介します。
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ソウルでおすすめのナクチポックム店一覧
武橋洞(ムギョドン)ユジョンナクチ
おすすめポイント:ソウル式ナクチポックムの元祖店
一押しメニュー:ナクチポックム
武橋洞ユジョンナクチは50年以上の伝統を誇るナクチポックムの老舗です。もともと店は店名にある武橋洞というナクチポックム専門店が密集する場所にありましたが、街の再開発による移転を経て現在はソウル市庁の近くにあります。武橋洞ユジョンナクチはチェーン展開していて、市庁(シチョン)と呼ばれるエリアにある本店の他にも大学路(テハンノ)、狎鴎亭(アックジョン)、汝矣島(ヨイド)など、ソウルを中心に10店舗ほどあります。
武橋洞ユジョンナクチの看板メニューは「ナクチポックム」で、スープが入っていないソウル式のナクチポックムを出しています。ナクチポックムは1人分から注文可能で、ご飯も付いてきます。定番のナクチポックムの他に、生きたままのテナガダコを使った「サンナクチポックム」というメニューもあります(サンナクチポックムは2人分から注文可能)。ナクチポックムとサンナクチポックムは激辛ですが、辛いものが苦手な人にはテナガダコと一緒に韓国の高級牛肉「韓牛(ハヌ)」を炒めた「ハヌナクチポックム」をお薦めします。サイドメニューもテナガダコを使った料理がいっぱいなので、タコ好きにはたまらないでしょう。アルコールの種類も豊富です。
本店の営業時間は11時から22時までです。メニュー表にはメニューの写真は載っていますが日本語表記はないので、韓国語が分かる人と一緒に行くといいでしょう。
※武橋洞ユジョンナクチの公式インスタグラムはこちら。
最寄り駅:[本店]地下鉄1・2号線 市庁駅3番出口から徒歩3分
※武橋洞ユジョンナクチ[本店]
ケミチプ
おすすめポイント:釜山式ナクチポックムの人気チェーン店
一押しメニュー:ナッコプセ(ナクチ+コプチャン+セウ)
ケミチプは釜山発祥のナクチポックムチェーン店です。30秒ごとに1つ注文が入るという超人気店で、ナクチポックム界の絶対王者として君臨しています。韓国のグルメ番組では何度も紹介されていて、美食家たちからの評価も高いです。本店があるのは釜山ですが、ソウルにも弘大(ホンデ)や新村(シンチョン)などに店舗があります。
ケミチプには定番のナクチポックムもありますが、一番の人気メニューは釜山名物でもある「ナッコプセ」です。テナガダコの他にコプチャン(牛の小腸)とエビも入ったナッコプセはナクチポックム以上に栄養満点の料理です。ケミチプでは韓牛(ハヌ)のコプチャンを使用しています。ナクチメニューは1人分から注文可能で、ご飯も付いてきます。辛さも4種類から選ぶことができます。ナクチメニューを注文すると鍋がテーブルに運ばれてくるので、テナガダコに火が通るまで待ちましょう。最後の調理は基本的には店のスタッフがやってくれます。ご飯と鍋を別々に食べてもいいですが、ご飯の上に鍋の具材をかけて、さらに付け合わせのニラとのりを乗せて食べるのもお薦めです。
ソウルにある店舗の中で日本人が利用しやすいのは、メニュー表に一部日本語表記がある新村店です。新村店の営業時間は11時から深夜1時までです。
※ケミチプの公式インスタグラムはこちら。
最寄り駅:[新村店]地下鉄2号線 新村駅2番出口から徒歩7分
※ケミチプ[新村店]