
「麻辣湯(マーラータン)」を説明する前にまず「麻辣(マーラー)」とは花椒(ホアジャオ)と唐辛子による中華料理の味つけで、四川料理には欠かせない調味料です。韓国では2020年頃から、この麻辣を使用した料理がブームとなっています。麻辣料理には春雨や野菜を煮込んだスープ料理の「麻辣湯(マーラータン)」、鍋料理の「麻辣火鍋(マーラーフォーグオ)」、汁なし炒め物料理の「麻辣香鍋(マーラーシャングオ)」が代表的です。特に麻辣湯は濃厚なスープに中毒性があって、女性にも大人気です。麻辣湯は近年、韓国式中華の定番「チャジャンミョン(ジャージャー麵)」と「チャンポン(韓国式の辛いチャンポン)」に並ぶほどの人気で、韓国の国民食であるトッポッキに並ぶ大衆的なメニューになりつつあります。麻辣湯は夏に食べる辛い料理としてもピッタリです。
日本では麻辣湯に先駆けて麻辣湯にも使用される中国春雨の一種「ブンモジャ」がブームとなっていましたが、麻辣湯も昨年から今年にかけて注目されていて認知度が上がってきました。麻辣湯は今年セブンイレブンでも販売されています。日本では「マーラータン」と呼ばれますが、韓国では発音の関係で「マラタン」と呼ばれます。
麻辣湯と麻辣香鍋は店での注文方法が特殊で、自分で好きな具材を選んで注文する形式です。また、料理として価格が決まっているのではなく、100g単位で価格が設定されています。麻辣湯は大抵100g2000ウォンと安価で、販売最低価格を設定している店が多いです。麻辣湯と麻辣香鍋に選ぶことができる具材は野菜、きのこ類、牛肉、羊肉、干し豆腐、ソーセージ、トック(餅)、練り物などがあり、麺の種類もブンモジャの他にラーメンやトウモロコシ麺などがあります。辛さの調節も可能です。辛さに自信のない人は一番辛くないものを選びましょう。
韓国で麻辣料理を食べることができるのは中華料理店や韓国各地のチャイナタウンです。韓国のチャイナタウンは仁川(インチョン)が最も有名ですが、ソウル市内では大林洞(デリムドン)、九老洞(クロドン)、延南洞(ヨンナムドン)、建大(コンデ)が代表的です。今回は麻辣湯が有名な店を2軒紹介します。
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麻辣湯(マーラータン)の店の一覧
辣火功夫(ラファクンブ)

辣火功夫は韓国全土に100店舗以上を持つ中華料理チェーンで、韓国発の麻辣湯専門店です。店の創業は韓国で麻辣湯ブームが起きる前の2009年で、中国四川省発祥の麻辣湯を韓国人向けにアレンジして人気を集めています。ソウルでは明洞(ミョンドン)、弘大(ホンデ)新村(シンチョン)、汝矣島(ヨイド)、蚕室(チャムシル)などに店舗があります。
辣火功夫の麻辣湯は牛骨だしと麻辣が合わさったスープが特徴で、様々な薬膳が使用されています。辣火功夫では40種類以上の具材の中から自分好みの麻辣湯を作ることができます。牛肉と羊肉は別料金となっていて、麻辣香鍋は海鮮メニューも選択可能です。麻辣湯は100g2000ウォンほどで合計7000ウォン以上から、麻辣香鍋は100g3000ウォンほどで合計1万5000ウォンから注文可能となっています。看板メニューの「麻辣湯(マラタン)」と「麻辣香鍋(マラヒャングオ)」の他に、「鍋包肉(グオバロウ)」という酢豚のような中華料理も人気なので、一緒に注文するといいでしょう。水や付け合わせのおかずはすべてセルフサービスとなっています。
※辣火功夫では「マラシャングオ」のことを「マラヒャングオ」と呼んでいますが、どちらも同じもので深い意味はありません。
ソウルにある店舗の中では明洞にある2店舗と蚕室のロッテマートの中にある店舗は日本人が多く訪れていて、一部日本語表記もあるので訪れやすいでしょう。初めて行くのが不安な人は韓国語が分かる人と一緒のほうが安心でしょう。明洞2号店の営業時間は11時から22時30分までで、ロッテマート蚕室店の営業時間は10時から21時までです。店舗によっては深夜まで営業しているところもあります。辣火功夫の公式インスタグラムはこちら。
最寄り駅:〔明洞2号店〕地下鉄4号線 明洞駅6番出口から徒歩2分
最寄り駅:〔ロッテマート蚕室店〕地下鉄2号線 蚕室駅3番出口から直結
ロッテマート6階
鳳仙麻辣湯(ポンソンマラタン)

鳳仙麻辣湯は大林洞(テリムドン)チャイナタウンにある麻辣湯専門店です。大林洞はソウル南西部に位置していて、ここにあるチャイナタウンはソウル最大のものです。チャイナタウンは中国人向けの店が多い中、鳳仙麻辣湯には多くの韓国人が訪れています。麻辣湯は先に紹介した辣火功夫のように自分で具材を選ぶ形式が定番ですが、鳳仙麻辣湯ではできあがった状態の麻辣湯を提供しています。
看板メニューの「麻辣湯」は1杯8000ウォンです。辣火功夫のように韓国人向けに作られた麻辣湯と違って、鳳仙麻辣湯はチャイナタウンにある中華料理店なので、中国本来の麻辣湯を味わうことができます。麺にはトウモロコシ麺を使用していて、安価にもかかわらず具材がたっぷり入っています。日本人にとってはかなり辛めの味付けです。麻辣湯は普通の麻辣湯の他に、それぞれ牛肉、羊肉が入ったメニューもあります。「麻辣香鍋(マラシャングオ)」は3人分2万5000ウォンから注文可能です。麻辣湯と麻辣香鍋の他にもたくさんのメニューがあって、その中でも「地三鮮(ディサンシェン)」(韓国語のメニュー名は「チサムソン」)という、ジャガイモ、ナス、ピーマンを甘辛く炒めた料理が麻辣湯と並ぶ人気メニューとなっているので、麻辣湯と一緒に注文してみてください。
鳳仙麻辣湯の営業時間は10時30分から23時までです。日本語は通じないので、鳳仙麻辣湯及び韓国のチャイナタウンは韓国語の分かる人と一緒に行くほうが安心でしょう。
最寄り駅:地下鉄2・7号線 大林(テリム)駅12番出口から徒歩1分

