「韓屋(ハノク)」とは朝鮮半島の伝統的な建築様式に基づいて作られた家屋のことで、瓦葺き屋根が特徴的です。今回は韓屋を改装して使用しているバーとカフェを3軒紹介します。
※100軒近くの韓屋が立ち並ぶ益善洞(イクソンドン)にある韓屋カフェについては「ソウルのホットスポット 益善洞編」で紹介しているので、そちらを参照してください。
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ソウルでおすすめの韓屋バー&カフェ一覧
tarsty seoul(タルスティ ソウル)
tarsty seoulは韓屋を改装したオレンジナチュラルワインバーで、2023年にオープンしました。バーがある場所は朝鮮王朝時代の正宮だった景福宮(キョンボックン)の東側に位置する三清洞(サムチョンドン)という韓屋が多くあるエリアです。外観は韓屋そのままですが、内部は改装されていて、窓から三清洞の韓屋を眺めながらワインを楽しむことができます。最寄り駅から少し遠いのが難点で、バーは急階段を降りた狭い路地にあって看板も出ていないので、初めて行く人は気づかないかもしれません。入口に「102-15」と書かれた道路名住所を目印に探しましょう。古風な雰囲気や隠れ家バーが好きな人には特にお薦めです。
tarsty seoulではワイン1本の注文が必須となっています(1人での入店時はグラスワインの注文が可能)。ワインはフランス、イタリア、スペイン産を中心に50種類以上があって、ワインメニューはQRコードを読み込むと見ることができます。ワインはソムリエに酸味や糖度などを伝えると、好みに合うワインをお薦めしてくれます。ワインのつまみとしてはタニシ入りのククス(韓国式素麺)、スコッチエッグ、イカのアンチョビなどがあります。どれも量がそんなに多くないので、2軒目の利用としてちょうどいいでしょう。
tarsty seoulは火曜日が定休日で、営業時間は平日が17時から23時、土・日曜日と祝日が15時から22時(ラストオーダーは22時)までとなっています。メニューは韓国語と英語のみで日本語表記はありません。場所も分かりにくいところにあるので、韓国語が分かる人と行くほうが安心でしょう。景福宮や北村韓屋村(プッチョンハンクマウル)、三清洞通りの観光の際に足を運んでみてはいかがでしょうか。
バーの様子は公式インスタグラムに載っているので、参考にするといいでしょう。tarsty seoulの公式インスタグラムはこちら。
最寄り駅: 地下鉄3号線 安国(アングク)駅2番出口から徒歩14分
BAR CHAM(バー チャム)
BAR CHAMはバーテンダーの世界大会「WORLD CLASS」で優勝経験のあるバーテンダーが経営する人気のカクテルバーです。「アジアのベストバー50」の2023年版では13位にランクインしました。バーがある場所は景福宮の西側に位置する西村(ソチョン)と呼ばれるエリアです。バーはこじんまりした韓屋で、1グループ4人までという入店制限があります。インテリアにはクヌギの木を使用していていて、木の香りを感じながらカクテルを楽しむことができます。BAR CHAMは普通の建物の中に1軒だけある韓屋なので、すぐに分かるでしょう。
BAR CHAMのシグネチャーカクテルは韓国の伝統酒をベースにしたものと韓国全土の特産物を使用したものが中心です。定番のクラシックカクテルもあって、カクテルの種類は季節ごとに数回変わります。カクテルの他にもワイン、ウィスキー、ウォッカ、ジン、ブランデーなどを数多く取りそろえています。酒のつまみとしては茹で豚やラザニアなどがありますが、酒の種類と違って数種類しかありません。それでも常連客には茹で豚もラザニアもとても好評です。
BAR CHAMの営業時間は18時から25時(ラストオーダーは24時)までで、火曜日が定休日となっています。メニューの日本語表記はありませんが、英語表記があって英語が堪能なバーテンダーもいます。景福宮や光化門(クァンファムン)広場に近いので、そちらを訪れた際には足を運んでみてください。
バーの様子は公式インスタグラムに載っているので、参考にするといいでしょう。BAR CHAMの公式インスタグラムはこちら。
最寄り駅: 地下鉄3号線 景福宮駅2番出口から徒歩5分
チャマシヌントゥル
チャマシヌントゥルは韓国の伝統茶と伝統菓子を味わうことができる韓屋カフェです。カフェがある場所は先に紹介したtarsty seoulと同じく三清洞です。店名のチャマシヌントゥルとは「茶を飲む庭」という意味で、建物が韓屋特有の中庭を眺めることができるような構造になっています。日本のガイドブックでも紹介されていて、日本をはじめ海外からも多くの観光客が訪れています。チャマシヌントゥルは伝統工芸の職人が経営しているカフェなので、店内の一角では伝統工芸品が展示されています。
韓国伝統茶は茶葉を用いない茶が多いのが特徴で、クッカ(菊の花)茶、テチュ(ナツメ)茶、オミジャ(五味子)茶、モグァ(カリン)茶が代表的です。チャマシヌントゥルでは韓国伝統茶の他、中国茶やハーブティーなど30種類ほどの茶があって、伝統茶をベースにしたエードもあります。注文は必ず1人1ドリンク以上となっています。伝統菓子は米や小麦粉にハチミツや水あめを加えて揚げた「韓菓(ハングァ)」や、小麦粉にハチミツやシナモンなどを混ぜ合わせた生地を揚げた「薬菓(ヤックァ)」という定番のものが販売されています。是非、伝統茶と一緒に伝統菓子も味わってみてください。
チャマシヌントゥルの営業時間は11時から21時までです。月曜日が定休日となっています。メニュー表には韓国語表記だけで日本語表記はありませんが、日本人向けの日本語メニューがあるようです。
※チャマシヌントゥルは2024年5月時点で臨時休業中となっています。営業再開についてはカフェの公式インスタグラムがあるので、そちらを随時ご確認ください。チャマシヌントゥルの公式インスタグラムはこちら。
最寄り駅: 地下鉄3号線 安国駅2番出口から徒歩11分