「マッチプ」とは、韓国語で「おいしい店」のことです。
韓国夏の風物詩といえば冷麺（韓国語では「ネンミョン」）がとても有名ですが、もうひとつ「コングクス」という料理もあることをご存知でしょうか？
コングクスとは豆乳ベースのスープを使った冷たいシンプルな麺料理です。コングクスに使われる麺は小麦麺が一般的ですが、店によっては蕎麦や素麺を使っているところもあります。コングクスは冷麺やカルグクス（韓国の手打ちうどん）などを出している麺料理店や大衆食堂で食べることができます。韓国で冷麺やピビム麺は年中販売していますが、コングクスは冷やし中華のように夏季限定で販売するのが一般的です。店でコングクスは薄味で提供されることが多いので、塩やキムチを加えて味を調整しながら食べます。それから、コングクスは日本人の間で好きか嫌いか好みが分かれる料理なので、おいしくない人にはおいしくないでしょう。
ソウルには「ソウル３大コングクス」と呼ばれるコングクスの人気店があります。今回は「ソウル３大コングクス」に選ばれている３軒の店を紹介します。
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ソウル３大コングクス
晋州（チンジュ）チプ
おすすめポイント：初心者でも食べやすいコングクス
コングクスの値段：14000ウォン
おすすめサイドメニュー：チョプシマンドゥ
晋州チプは漢江に浮かぶ人工島・汝矣島（ヨイド）にある麺料理専門店です。コングクスを夏季限定で販売する店が多い中、晋州チプでは真冬を除いて販売しています。晋州チプは汝矣島を代表する人気店ですし、店が百貨店の中にあることもあって昼食時には混雑するので、行く時間帯には注意しましょう。
晋州チプのコングクスは提供された時点で味がしっかり付いているので、味を調整する必要がありません。付け合わせのポッサムキムチとの相性も抜群です。晋州チプのコングクスは初めて食べる人でも食べやすいと評判なので、コングクスを今まで食べたことがない人には晋州チプをお薦めします。
晋州チプではコングクス（メニュー名は「ネンコングクス」）と並んで、「タッカルグクス」という牛骨スープに鶏肉が乗ったうどんも人気メニューです。麺料理だけでは物足りないという人は、韓国餃子のマンドゥ（メニュー名は「チョプシマンドゥ」）も一緒に注文するといいでしょう。
メニュー表の表記は韓国語だけで、日本語はありません。韓国の一般食堂という感じの店なので、日本語が分かるスタッフもいないようです。でも、メニューが「ネンコングクス」「ピビムグクス」「タッカルグクス」「チョプシマンドゥ」の４つしかないので、注文には困らないでしょう。
営業時間は10時から20時（土曜日のみ19時）までで、日曜日が定休日となっています。食材がなくなり次第営業終了となるので、遅くに行く場合は注意しましょう。
最寄り駅： 地下鉄５号線 汝矣島駅５番出口から徒歩５分 汝矣島百貨店地下１階
晋州会館（チンジュフェグァン）
おすすめポイント：創業から３代続くコングクスの老舗
コングクスの値段：13000ウォン
おすすめサイドメニュー：ソッコチゲ
晋州会館はソウル市庁の近くにある麺料理専門店です。1962年創業の老舗で、ソウルでコングクスを販売している店の中では最も有名です。晋州会館ではコングクスを３月から11月までの期間販売しています。ソウル市庁がある市庁（シチョン）エリアはビジネス街なので、平日の昼食時は特に混雑しています。
晋州会館ではコングクスに契約農場で栽培された栄養価の高い豆を使っていて、他の店に比べてスープが濃厚です。麺の上にキムチを乗せて食べるのがお薦めの食べ方です。
コングクスを販売していない期間中は「ソッコチゲ」というプデチゲやヘムルタン（海鮮鍋）、キムチチゲが混ざったチゲが人気です。ソッコチゲは１人分から注文可能なので、コングクスと一緒に注文してみるといいでしょう。その他に、サムギョプサルなどの焼肉メニューもあります。
メニュー表の表記は韓国語だけで、日本語はありません。市庁エリアは外国人も多く訪れる場所ではありますが、店は韓国の一般食堂という感じなので、日本語が分かるスタッフもいないようです。
営業時間は11時から21時までです（14時から14時50分の間はブレイクタイム、ラストオーダーは20時30分）。10月から３月までの間、日曜日は定休日となります。
最寄り駅： 地下鉄１・２号線 市庁駅９番出口から徒歩１分
マッチャラン
おすすめポイント：研究に研究を重ねた至極のコングクス
コングクスの値段：12000ウォン
おすすめサイドメニュー：チッカナクチポッサム
マッチャランは江南（カンナム）エリアにある韓国料理店です。店がある場所は世界遺産に登録されている朝鮮王陵40基のうちの２基がある「三陵（サムヌン）公園」のすぐ近くです。マッチャランではなんと、コングクスを年中販売しています。韓国料理店なのでコングクス以外にも様々なメニューがありますが、多くの人がコングクスを目当てに訪れています。マッチャランのコングクスは韓国のテレビ番組で何度も紹介されています。
マッチャランは食材へのこだわりが強く、食材管理も徹底しています。コングクスには小麦麺ではなく蕎麦を使っています。スープはとても濃厚で、麺の上にはトマトとキュウリが乗っています。有料にはなりますが、麺とスープは追加することもできます。
コングクスの他にも麺料理は「タッカルグクス」や「ピビムグクス」などがあって、麺料理以外では「ナクチポックム（タコの辛炒め）」や「ポッサム（ゆで豚）」、「アグチム（アンコウの蒸し煮）」などのメニューがあります。その中ではナクチポックムとポッサムを同時に味わうことができる「チッカ（直火）ナクチポッサム」が人気です。ナクチポックムやポッサムは複数人でシェアして食べる料理です。
メニュー表の表記は韓国語だけで、日本語はありません。韓国の一般食堂という感じの店なので、日本語が分かるスタッフもいないようです。
営業時間は11時から21時50分までです（ラストオーダーは21時20分）。
料理の写真がマッチャランの公式インスタグラムに載っているので、参考にしてください。
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最寄り駅：地下鉄２号線・盆唐（プンダン）線 宣陵（ソンヌン）駅８番出口から徒歩５分
